睡眠時無呼吸症候群(SAS)
いびきとは?
いびきのメカニズム
イビキは、睡眠中にのどが狭くなり、空気が通るとき「のど」が振動して音が鳴るものです。いびきは咽頭でかきます。この部分は狭く周囲には骨の支えがないため、つぶれやすく、息を吸ったときに吸い寄せられて、さらに狭くなります。そして狭くなったのどで咽頭が震えてでる音がいびきとというわけです。
いびきの怖いところ
いびきは健康な人でも熟睡時にかくことがあります。しかし怖いのは無呼吸を伴ういびきです。 無呼吸(閉塞型無呼吸)とは息を吸うときに気道の壁が吸い寄せられて閉じてしまい、息が吸えない状態になることですが、それが頻繁に起こり、様々な症状が引き起こされるのが睡眠時無呼吸症候群です。 閉塞型無呼吸をおこす人は以前からイビキをかいていた人が、肥りだしてある時点から無呼吸を伴うことが多いようで、昼間の強い眠気や集中力が無くなるなどの症状が出ますが単なる寝不足と異なる点は、寝つきは非常に良いこと、長い時間眠っても熟眠感がないことなどです。無呼吸を伴ういびきは大変危険性があるイビキだといえます。
SAS 睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、気道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
睡眠時無呼吸症候群の症状は朝起きたとき頭が重く、昼間も眠気が強く、集中力がなくなるなどがあり、このような状態で間接的に起こる交通事故の危険性や社会生活、企業活動に悪影響を及ぼすことから適切な検査と治療が必要な病気です。
下の表はアメリカの運転記録実態調査ですが、SASだった人の事故率は通常の7倍にもなっています。
このように睡眠時無呼吸症候群SASを放置することによる企業リスクは重大であり、社会的信用の失墜につながるケースも少なくありません。 睡眠時無呼吸症候群SASを早期発見、早期治療することは、リスクを未然に回避すると同時に、業務効率の向上にも効果があります。
睡眠時無呼吸症候群 簡易チェックシート
簡単なSASチェックシートです。日中の状況での眠気具合であなたのSASの危険性をチェックします。該当する項目の数字をチェックして下さい。
全く眠くならない ・・・・0 まれに眠くなる ・・・・1
時々眠くなる ・・・・2 眠くなることが多い・・・・3
表の合計点が11点以上の方は睡眠時無呼吸症候群SASの可能性があります。10点以下でも家族から睡眠中の呼吸停止や大きないびきを指摘されたり、日中強い眠気を感じたことのある方は要注意です。